13.GAFAに対するには、各社が協力して~日本ユニシス平岡社長の発想~

13.GAFAに対するには、各社が協力して~日本ユニシス平岡社長の発想~

こんにちは。

昨日、梅の写真をSNSで拝見しました。
こちらではまだですが、白梅の香りが楽しみです。

 

 

「ビジネスをつなぐ 社会を変える
・・・日本ユニシス社長 平岡昭良氏 」

 

2月19日の読売新聞の「LEADERS 62」は、日本ユニシス平岡社長のインタビューでした。

なるほど、コンサルタントと同じだ!

と思う点がいくつかありましたので、この記事を取り上げます。

 

(ご留意点)

このブログでは「記事の文章」から多くを引用しました。

表現など若干変えました。
要約・省略・加筆が加わっています。
さらに、私個人の感想も混じっています。

そのため、原文のリンクをブログの最後に貼ります。

原文だけをご覧になる方は、下段のリンクまでスクロールなさってください。

 

 

(画像引用:日本ユニシスHP

 

「何をすべきか、何をしてほしいか」がわからなくなった顧客

 

システム会社は、既存ソフトのカスタマイズ以外は、顧客からの依頼を受けてシステムを開発し納品します。

まずは、顧客の業務内容を理解し、次にどのようなシステムを組めば業務が効率化し使いやすくなるかを考えます。

その内容を顧客と相談し、仕様を提案します。

しかし、昨今のITの進化により、顧客自身が「このIT環境の中で自社が何を目指せばよいか」が分からなくなってきたそうです。
システム会社に「こうしてほしい」という明確な依頼が顧客側から依頼されなくなってきました。

これではシステム開発会社は困りますね。

 

 

 

ビジネスとビジネスをむすびつけることで変化する

 

 

ITの急速な進化によって、各業界の古い秩序と慣習が再構築されつつあります。
少し時を遅れるようにして、規制の見直しが始まります。

これがすすむと、大きな変化がうまれます。

・今まで関連がなかったビジネスとビジネスをつなげば、今までにない新たなサービスが創出されるとのこと。
・仕事のやり方自体を工夫出来、それによって勤務スタイル・生活スタイルすら変えられるとのこと(→これは「働き方改革」にも役立ちそうです)。

 

 

 

GAFAに1社で挑むのは難しい

 

今や、GAFAと呼ばれるグーグルやアマゾンが業界を席巻しています。

ITは現代のインフラ業界だけに、ことは深刻です。

 

GAFAに一社で対抗することは限りなく不可能です。

しかし、数社が結びつけば立ち向かうことが出来るかもしれません。

「当社はそのための触媒となろう」と社長は気付き、

ビジネスとビジネスをつなげる役割を日本ユニシスは「ビジネスエコシステム」と名付けて提唱しているそうです。

 

 

 

ただし現状の日本では、いまだにビジネスを自社のみで行おうとするピラミッド型が多いです。
牽引役の企業が、下請け・孫請けを築く既存の進め方です。

この慣習の打破が必要です。

一社では解決困難な課題に対して、数社が上下ではなく平行の関係となり、各社が得意な点を提供しながら共同するならば、GAFAに立ち向かえるのではないでしょうか。

 

ビジネスエコシステムの具体例ープリペイドカード

 

「ビジネスエコシステム」の具体化で最も進んでいるのは、「キャッシュレス」とのこと。

 

コンビニ向けプリペイドカードの仕組みは2011年にスタート。

携帯電話向けゲームの高額課金問題(サービスを申込み利用した後でクレジットから引き落とされる)が起きた2012年から、販売が伸びたそうで、

クレジットカードを持っていない子どもが、プリペイドカードを買ってくれたからだそうです。
プリペイドですから、後で高額請求が生じませんね。

このプリペイドカードは、それを販売するコンビニにとってもメリットがあるとのこと。
カードを買ったりチャージするために店舗を訪れるお客さんが、コンビニの他の商品も購入してくれるからです。

 

日本郵政とクリーニング店をつなぐ

 

ビジネスエコシステムは、「所有しない」ということが基本の考えのように思いました。

「所有しない」ならばどうするか?

「欲しいものとサービスを探す」→「予約する」→「使う」→「返却する」→「決済する」ということになるとのこと。

この流れを作ることは、システム会社の得意とするところではないかと思います。

社会全体から見ても、資源の無駄遣いが抑えられるメリットがありますね。

 

記事では、他に次のような例が記載されていました。

【電気自動車向け充電スタンドのネットワーク化】

会員サービス運営と課金システムを事業者に提供し、スタンドの位置や空き状況が利用者にわかるようにする。

シェアオフィスやカーシェアリングにも仕組みを応用しているそうです。

【日本郵政の空きスペースを利用】

空き倉庫スペースを活用したい日本郵政と、倉庫を持たないクリーニング業をつなぐ。

クリーニング店に出した季節外れの洋服や布団を郵便局で預かってもらい、必要な時期になったら届けてもらうサービスです。

 

引用元(読売新聞記事原文)

 

読売新聞オンライン 2019年2月9日

[LEADERS]ビジネスをつなぐ 社会を変える
・・・日本ユニシス社長 平岡昭良氏 62

聞き手は、佐々木達也氏です。

 

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