1.「仏壇の前に座って、答えを求めます」:市長の言葉

こんにちは。

今から30年前の話です。

旧友に招かれ、彼の故郷の拠点都市に寄ったことがあります。
昔から漁業と海運の集散地として発展していた都市ですが、ある業界で売上世界一の企業があります。

繁華街から一本入った割烹。

我々は小上がりで、地酒と郷土料理に極楽気分。
しばらくして、知人が私の耳元で「カウンターの二人組。一人はここの市長さんだよ」と言いました。

知人と雑談しながらも、半分は市長が気になっていました。

すると、市長のこんな言葉が聞こえてきました。

「役所の皆や外部からの意見はとても参考になる。
でも、最終的な判断は、この市長がしなければいけないのだ。
案件を実施するのか見送るのか、それぞれ一長一短があることばかり。
考えに考えても迷うことが年に数回はある。
そのときは、仏壇の前に座るんだ」。

なんと!
市長が下す最終判断が仏壇の前で行われていたのです。

 

 

驚きはしたものの、謙虚さと潔さを市長から感じました。
思惑や偏見を捨て心と頭を真っ白にして、一人仏壇の前に座る市長の姿を思い描きました。

さて、貴方がカウンターで市長の隣に座っていたならば、市長の話にどんな感想をお持ちになりますか?
あるいは、市長にどのようにアドバイスをなさいますか?

実は、究極のコンサルタントの役割は、仏壇役に徹して静かに市長に寄り添うことだと思います。

経営者である最終決定者のそばに寄り添い、客観的な資料を提示して、決断を前にして市長が気弱にならないよう邪念から解き放たれた環境を作ってあげることこそがコンサルタントの役割だと考えます。

 

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