6.ティーチングとコーチングの違い

こんにちは。

5月も残りわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

日々の気温の差が大きく、私にとっては疲れやすい月でした。

 

教えるとは?

 

さて、大学スポーツ部の指導の在り方を巡って報道が連日なされていますね。

 

 

両部ごとの記者会見を見ていて思い出した言葉があります。

 

それは、

教えるとは、未来を共に語ること。
学ぶとは、真実を胸に刻むこと。

(フランスの詩人ルイ・アラゴンの言葉)

 

加害側の指導者は、教えるということを「上位下達」だと思い込んでいると推測します。

しかも、権力を暗に匂わせながら。

 

先の言葉「教えるとは、未来を共に語ること」の「未来を共に語る」は、教える側と教えられる側双方が場を共有していることが大前提だと思います。

だからこそ信頼関係が生まれ、「学ぶとは、真実を胸に刻むこと」が可能となるのです。

権力構造の下に置かれた場合、人は場を共有することはできないものです。

この場合は、教えられる側は「相手をコントロールするには権力を使えばよいと学ぶ」こととなることでしょう。

困ったことに、この考えは部活動に限らず、企業・家族・地域活動の中でも見受けられます。

大仰ですが、ある意味では「日本の社会が抱える闇」かもしれません。

人と人との関係は同じ場を共有することで生まれる信頼が基盤です。

信頼からは安心が生まれます。

安心からは自己肯定感が生まれます。

自己肯定感からは勇気が生まれます。

この勇気こそがチャレンジ精神を育みます。

 

 

いうまでもありませんが、被害側の指導者は、これらのことを理解し実践なさっていることでしょう。

 

企業においては、仮に部下が大失敗しても「上司が心から叱りフォローしてくれる」という風土を全社挙げて作りたいものですね。

 

ティーチングとコーチングの違いについて

 

またまた思い出した言葉があります。

「最初はティーチングが必要だが、その内にコーチングに切り替えると良い」。

 

実は、この言葉は、私のコンサルタントのお師匠さんから教えられた言葉です。

 

ティーチングもコーチングもさまざまな場面において使われる言葉ですね。

 

 

お師匠さんによるコーチングの定義は、

「信頼を基盤とするパートナーシップに基づいた、変革と学習に関するパフォーマンス」。

この定義でキーになる言葉は三つ。

・信頼

・パートナーシップ

・学習

 

再度、フランスの詩人ルイ・アラゴンの言葉を引きます。

教えるとは、未来を共に語ること。
学ぶとは、真実を胸に刻むこと。

学習、すなわち「学ぶとは、真実を胸に刻むこと」です。

コーチとの良きパートナーシップが築いた信頼があるからこそ、自分の心が開くのです。

ここでは、権力は全く介在しません。

命令されるからではなく、自ら心が開くのです。

 

真実を胸に刻み、顧客へのコンサルタントを続けたいです。

 

今までの投稿

1.「仏壇の前に座って、答えを求めます」

2.マティーニ

3.コンサルタントは無料?

4.良き友三人ー徒然草より

5.ほんとうはね、、、、。

6.ティーチングとコーチングの違い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.ほんとうはね、、、、。

この世の中、「〇〇が良い」、「〇〇は悪いことだ」、「人は〇〇であるべきだ」、「社会と会社は〇〇であるべきだ」といった評価に満ちているように感じます。

良い評価に安心し、悪い評価を怖れ、一喜一憂する毎日ですね。

これって、なんか疲れるのです。

 

よかろうが悪かろうが、それが現実ならばそれでいいと思いませんか?
現実を現実として受け入れ、自分に対しても人に対しても社会に対しても企業に対しても、何の評価もしないこと。

 

 

なんでこんなことを書いたかと言いますと、、、、

大手IT会社は「マインドフルネス」という考え方を取り入れているそうで、マインドフルネスを調べていました。
そこで「観照療法」という言葉に出会ったのです。

「観照療法」でグーグル検索しました。
「マインドフルネス認知療法」一番トップに表示されました。

拝読しますと、アレマ。
マインドフルネスの説明が書かれていました。

コンサルタティングは、「問題を発見し、解決策をみつけだし、経営陣に提案すること」です。

でも、ほんとは、ほんとはね、

「じっとご自身と貴社を見つめてください。何を感じますか?」
と経営者に問いをなげかけるだけでコンサルティングの8割は済んでいるのではないかと思います。

残りの2割は経営者の心に寄り添うこと。

こんな風に思うのは、散りゆく桜を見たからでしょうか?

 

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2.マティーニ

3.コンサルタントは無料?

4.良き友三人ー徒然草より

5.ほんとうはね、、、、。

 

4.良き友三人-徒然草より

吉田兼好は『徒然草』百十七段で、こう言っています。

 

善き友三つあり。
一にはものくるる友
二には医師
三には知恵ある友

なんだか正直すぎて笑い出したくなります。
「物をくれる友」って!
兼好はよほど生活に困窮していたのでしょうね。

 

 

現代の良き友とは?

 

現代では、いざと言うときの為に持ちたい友だちのベスト3は、
「弁護士」
「医師」
「カウンセラー」
だと聞いたことがあります。

これに納得します。
人によれば、「税理士」と「占い師」も友だちに持ちたいかもしれませんね。

兼好は、良き友の前に、悪い友について言及しています。

「友とするに悪き者、七つあり。」です。

友とするのに悪い者には、七つの人がある。
一つ目は、身分が高くて高貴過ぎる人。
二つ目は、若い人。
三つ目は、病気知らずで身体が強い人。
四つ目は、酒を好む人。
五つ目は、気が荒くて勇敢な兵士。
六つ目は、嘘つきな人。
七つ目は、欲深い人である。

私が今回書きました逆で、兼好は悪い友の次に良き友について書いていますので、気に入らないタイプの人を書きたかったのが本心ではなかったかと推測します。
こんなに毛嫌いしていたら誰も友達になってくれそうにないのではないかと心配するくらいです。

さて、コンサルタントは、人から良き知人として求められているのでしょうか?

私は「YES」と言いたいです。

兼好が3番目に書いている「三には知恵ある友」がまさにコンサルタント。
現在では「カウンセラー」の役割がコンサルタントでしょうか。

 

コンサルタントは何に気を付けなければいけないのでしょうか?

 

これも兼好の「友とするに悪き者、七つあり。」が参考にしましょう。

「二つ目は、若い人。」
「三つ目は、病気知らずで身体が強い人。」
この二つは「顧客の知識の持ち方を推測して、相手に分かりやすいように話しましょう」と読み替えれて、会話に注意しましょう。

「四つ目は、酒を好む人。」
これは痛い。
朝まで酒が残らないように!

 

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3.コンサルタントは無料?

ある呟きを日記風に創作しました。

したがいまして、主語は私個人ではありません。

 

仕事柄か、立食パーティーに出席することが多い。

問われて、ITコンサルタントだと名乗ると、あれこれと相談事を持ちかけられる。

営業にITシステムを入れたいが何から始めたらいいか、IT社員の成果をどのように測ればいいか、、、。

おい、おい、コンサルタント料なしで相談にのれっていうのかよ。

 

 

気の置けない医師にそのことを言うと、彼も同じだそうだ。

胃腸のもたれの相談、健康診断結果の数値の相談、夜眠れない相談。

目に見えないサービスは無料だと勘違いしている人ばかりだ。

困ったものだねえとお互い愚痴をこぼす。

その夜、妻との会話。

「最近疲れてさあ。
顧客の話聞くのも疲れるし、SEと交渉するのも疲れるし。
ITコンサルタント辞めて、ソフトウエア開発に転職しようかなあ?」。

「あなた、いつもそうね。自分の悩みばっかり私に言ってくる。
私をカウンセラーだと思っているの?
そう思ってんなら、カウンセラー代金ちょうだいよ」。

お粗末様でした。

 

 

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2.マティーニ

今回も創作です。

 

客先からの帰り道。

どこでもいい。
今すぐ酒が飲みたい!

社長と共に半年がかりで練りに練り上げてきた経営理念が
会長の一言でおじゃんになったのだ。

「わしは、カタカナで書かれたややこしい提案は信じん。
もっと情に訴えてくる案を出してくれ。
社長、君はどう思う?」。

「はい、私も何と申しますか、人情がにじみ出るような理念がよろしいかと」。
ケッ、雇われ社長が言いそうなことだ。

社屋を出ると西日が強い。

ややこしいカタカナ? 情に訴える?
演歌の世界か!

 

 

とにかく今は強い酒が必要だ。

経営コンサルタントがドアを開けたのは、
客先の一番そばで見つけた店。

時代を経た板壁に、飾り気がない調度。

「いらっしゃいませ。どちらでもお好みのお席に」。
白ワイシャツにダークグレーのベストを着たマスター。
髪は七三に分けている。
歳は40そこそこか。
そうなら自分より10歳下か。

カウンターの真ん中に座る。
背もたれがついた椅子が心地よい。

音楽がかかっていないことに気付いた。
こんな店にかかっていそうなジャズでないのがいい。

これは、どうも当たりを引いたようだ。

「何になさいますか?」。
注文を聞いてくるこの間もいい。

おもむろにメニューを開く。

カクテル?
そうだな、飲んだことないけど酎ハイみたいなもんだろう。
いつもと違うものを試してみるか。
少しでも気分転換しなきゃやってられない。

 

 

「マスター、マティーニを」。

「はい。何かお好みのジンはありますか?」。

「いや、ジンではなくてマティーニを」。

「いえ、ジンの銘柄は何がよろしいですか?」。

そうか。
マティーニに入れるジンの銘柄のことだな。
銘柄は何も知らない。

そもそもカクテルの名前はマティーニしかしらない。
だからマティーニを選んだのだ。

「なんでもいいよ」。

「ドライで、よろしいでしょうか?」。

ドライ?
どんな意味だ。

「いいよ、それで」。

「うちはシェーカーを使うのですが、ステアがよろしでしょうか?」

シェーカー?
ステア?
なんだそれ?

「どっちでもいいから早くね」。

イライラしてきた。
俺は酒が飲みたいだけなのだ。
いつも頼んでいるビールにしておけばよかった。

「おまたせしました」。

来た、来た。
ぐっとグラスをかたむける。

うっ、なんだこの辛さは。
アルコールのストレートな味しかしないじゃないか。

「マスター、心にジーンとくる演歌風のカクテルってないのかい」。

お粗末様でした。

 

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1.「仏壇の前に座って、答えを求めます」

2.マティーニ

1.「仏壇の前に座って、答えを求めます」:市長の言葉

こんにちは。

今から30年前の話です。

旧友に招かれ、彼の故郷の拠点都市に寄ったことがあります。
昔から漁業と海運の集散地として発展していた都市ですが、ある業界で売上世界一の企業があります。

繁華街から一本入った割烹。

我々は小上がりで、地酒と郷土料理に極楽気分。
しばらくして、知人が私の耳元で「カウンターの二人組。一人はここの市長さんだよ」と言いました。

知人と雑談しながらも、半分は市長が気になっていました。

すると、市長のこんな言葉が聞こえてきました。

「役所の皆や外部からの意見はとても参考になる。
でも、最終的な判断は、この市長がしなければいけないのだ。
案件を実施するのか見送るのか、それぞれ一長一短があることばかり。
考えに考えても迷うことが年に数回はある。
そのときは、仏壇の前に座るんだ」。

なんと!
市長が下す最終判断が仏壇の前で行われていたのです。

 

 

驚きはしたものの、謙虚さと潔さを市長から感じました。
思惑や偏見を捨て心と頭を真っ白にして、一人仏壇の前に座る市長の姿を思い描きました。

さて、貴方がカウンターで市長の隣に座っていたならば、市長の話にどんな感想をお持ちになりますか?
あるいは、市長にどのようにアドバイスをなさいますか?

実は、究極のコンサルタントの役割は、仏壇役に徹して静かに市長に寄り添うことだと思います。

経営者である最終決定者のそばに寄り添い、客観的な資料を提示して、決断を前にして市長が気弱にならないよう邪念から解き放たれた環境を作ってあげることこそがコンサルタントの役割だと考えます。

 

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