こんにちは。
5月も残りわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
日々の気温の差が大きく、私にとっては疲れやすい月でした。
教えるとは?
さて、大学スポーツ部の指導の在り方を巡って報道が連日なされていますね。
両部ごとの記者会見を見ていて思い出した言葉があります。
それは、
教えるとは、未来を共に語ること。
学ぶとは、真実を胸に刻むこと。(フランスの詩人ルイ・アラゴンの言葉)
加害側の指導者は、教えるということを「上位下達」だと思い込んでいると推測します。
しかも、権力を暗に匂わせながら。
先の言葉「教えるとは、未来を共に語ること」の「未来を共に語る」は、教える側と教えられる側双方が場を共有していることが大前提だと思います。
だからこそ信頼関係が生まれ、「学ぶとは、真実を胸に刻むこと」が可能となるのです。
権力構造の下に置かれた場合、人は場を共有することはできないものです。
この場合は、教えられる側は「相手をコントロールするには権力を使えばよいと学ぶ」こととなることでしょう。
困ったことに、この考えは部活動に限らず、企業・家族・地域活動の中でも見受けられます。
大仰ですが、ある意味では「日本の社会が抱える闇」かもしれません。
人と人との関係は同じ場を共有することで生まれる信頼が基盤です。
信頼からは安心が生まれます。
安心からは自己肯定感が生まれます。
自己肯定感からは勇気が生まれます。
この勇気こそがチャレンジ精神を育みます。
いうまでもありませんが、被害側の指導者は、これらのことを理解し実践なさっていることでしょう。
企業においては、仮に部下が大失敗しても「上司が心から叱りフォローしてくれる」という風土を全社挙げて作りたいものですね。
ティーチングとコーチングの違いについて
またまた思い出した言葉があります。
「最初はティーチングが必要だが、その内にコーチングに切り替えると良い」。
実は、この言葉は、私のコンサルタントのお師匠さんから教えられた言葉です。
ティーチングもコーチングもさまざまな場面において使われる言葉ですね。
お師匠さんによるコーチングの定義は、
「信頼を基盤とするパートナーシップに基づいた、変革と学習に関するパフォーマンス」。
この定義でキーになる言葉は三つ。
・信頼
・パートナーシップ
・学習
再度、フランスの詩人ルイ・アラゴンの言葉を引きます。
教えるとは、未来を共に語ること。
学ぶとは、真実を胸に刻むこと。
学習、すなわち「学ぶとは、真実を胸に刻むこと」です。
コーチとの良きパートナーシップが築いた信頼があるからこそ、自分の心が開くのです。
ここでは、権力は全く介在しません。
命令されるからではなく、自ら心が開くのです。
真実を胸に刻み、顧客へのコンサルタントを続けたいです。
今までの投稿